今回は、依存と自立について思うことを書いてみました。
依存気味になると、精神的にも不安定になって全部の歯車が狂い始めるんですよね。
だから「いかんいかん…自立した大人になるぞ!」と意気込むんだけど、これはこれで完璧主義が加速したり妙に疲れちゃったり…なんか無理してる感じになっちゃう。
ゆえに、ちょっと視点を変えて『依存心を分散すること』に注力。
1つに依存すると偏るけど、依存心を複数に分散するとバランスがとりやすい。
ほどほどに周りを頼ったり弱音を吐いたりすることもできるし、好きなことや癒しが増えるし。
結局このくらいのゆるさがいいんじゃない?というお話です。
バランスよく生きる
- 依存する生き方はしんどい
- 自立にも限界がある
- 依存と自立の間でバランスをとる
依存する生き方はしんどい
家族や仕事、恋人…失いたくないもの、それありきで生きているものに対して依存心は芽生えやすい。
わたしの場合、スマホ依存症だわ…ってよく思うんです。
スマホひとつあれば何でもできて便利だけど、てことはなくなったらどうなる?
連絡も検索も買い物も情報収集も何もできない!パニック!
実際には失っても生きていけるんだけど、ありきで日々を生きすぎているからこそ不安になる。
この感じ。スマホに依存した生き方をしてるってことなんですよね。
人でも環境でもモノでも、何かに依存するのって精神衛生上よろしくない。
対象のそれしか目に入らなくなるから世界が狭くなるんです。
代替案はいくらでもあるはずなのに、考えられない思考停止状態に。
場合によっては、「世界にはあなたとわたしだけ」みたいな極端なところまで行っちゃったり。
こういう状態に陥っているときのメンタルって、かなりしんどいはずです。
自立にも限界がある
依存してるかも?と気づいたとき、もしくは何かに依存する生き方はしたくないと思ったとき、脳内では「すがったり寄りかかったり甘えたりはダメ!自立だ!」のアナウンスがかかる。
以前のわたしは、自分でなんでも(経済的・精神的にも)解決できる人のことを『自立した人』と捉えていて、そうなるぞ!と思っていました。
けどさ、結局のところ"1人で生きていく"って無茶な話だよね。
住んでいる家は誰かが建ててくれたもので、口にしている食材は誰かが育ててくれたもので、大切な誰かや楽しみなイベントの存在によって今日も働くか~って思えるもので…。
掘り下げていけばいくほど、今の自分の"日常"を支えてくれている誰かの存在に気づかされる。
結局は誰かのチカラを借りながら助けられながら生きているわけですな。
自立だ!って一生懸命になるのも悪くないけど、気張らずに「誰かのおかげ」って気持ちを持ちながら生きるほうが幸せかも。
依存と自立の間でバランスをとる
何かに依存するとアンバランスな生き方になる。
けど、何にも依存しない生き方っていうのは想像以上に難しいと思うんです。
『依存』って、最初は『支え』や『生きがい』、『愛』と呼べるものだったのが、過剰になってコントロールが効かなくなってしまった結果生まれると思うから。
かと言って、依存状態から抜け出すために『自立』に舵を切るのもこれまたちょっと違う気がしてるんです。
ハードルが高すぎて現実的じゃない。
わたし的解釈では、依存と自立の精神面って真逆。
- 依存=自分の外側(他者や環境や風潮など)が軸になる生き方
- 自立=自分の内側(本音や感情、感覚など)が軸になる生き方
これだけ乖離があるんだから変わるにはそれなりの時間が必要。
だから、依存でもなく自立でもなく『依存心(心の拠りどころ)の分散』に焦点を当てるのが、徐々に自立心を育てられる無理のないプランかなと。
心の拠りどころを分散しよう
支えや生きがい、愛、癒し、夢中になれるもの、大切な存在…。
こういうものたちへの思いが過剰になると、バランスが崩れて依存状態になってしまいます。
なので、それぞれ分散してバランスをとりましょうというシンプルなお話です。
たとえば、仕事一点集中で生きている人がいたとして。
何事にも波はあるから仕事が思い通りいかない時期ってあるはずなんだけど、そんなときに他の拠りどころがないと超しんどい。
ずーーーっと仕事のこと考えて真正面から向き合って…って修行するしかなくなるんです。
こういうときに仕事以外に『大切な何か』や『夢中になれる何か』があれば、リフレッシュできて悪い流れを変えられたりしませんか?
気持ちを分散しようにもそれほど大切にしたいと思える人・時間・モノ・場所・趣味…が今の自分にはない場合。
ならば探して新しく作っちゃいましょう。
興味"0"のことを興味"1"に変えるだけでも視野は広がっていきます。
分散先を増やしすぎたときは減らせばいいので、アンテナを張ってみてください。
心の拠りどころを分散しようと決めるだけでもメリットがあります。
- 好奇心や行動力が育つ
- 視野が広がる
- 幸せを感じられる時間が増える
- 知識や経験が増える
- 出会いが広がる
- 自己理解が深まる
- 魅力が増す
ほどほどで心地よく
つまりは何事もほどほどに。
何かに甘えても頼っても寄りかかってもいいけど、ほどほどにねってこと。
けど、「その"ほどほど"の程度がわからない!」って次はそこで悩み始めるの。
だから、自然とほどほどにできる仕組みを作っちゃおう!
それが依存心の分散です。
今回書きたかったのはこういうお話でした。
本当に毎回毎回、頭の中ではわかってるのに言語化しようとするとごにょごにょしちゃう。
ここまで読んでくれたあなた、その忍耐強さは価値あるものです!
読んでくれてありがとうございます。
1人に100のパワーを送り続けるより、5人に20ずつ送るくらいのゆるさ。
愛ゆえに過保護過干渉な親よりも、愛ゆえにほどほどの距離感で気にかけてくれる親のほうが安心しませんか?
ビジネスでいうならばリスクマネジメントってやつと似てるのかもしれない。
まずは自分の心に余裕を持つことが大切。
心の拠りどころをいくつか持っておくことでバランスを整えて、穏やかに過ごせる時間を増やしていきましょう。