おうちで働くようになってから、気づけば2年が経ちました。
いろんな変化があったけど、1番わかりやすい変化は時間に余裕が生まれたこと。
余裕どころか「忙しい」とか「時間がない!」と感じる日がほぼないくらいの暇人になりました。
今回は、この数年で『暇』をたっぷり享受してわかったことをまとめました。
Contents
暇って最高!
- 『暇』は可能性の宝庫
- わたしが暇人になるまで
『暇』は可能性の宝庫
20代の頃のわたしは『暇』という言葉を恐れていました。
何もしないことへの罪悪感、不安感、焦燥感みたいなものが湧き上がってくる感覚があったから。
今思うと、これって謎の価値観で頭がカチコチな状態だよね。
何もしない=いけないこと
っていう前提がないと成立しない考え方なんだけど、そんなことないもんね!
でね、反対に、予定がたくさんあって忙しい自分にはワクワクしました。
人生を前進させている感覚や、日々充実している感じがしたから、そして何より『暇』という恐怖を感じずに済んだから。
だから、どんどん予定を詰めていこう!って躍起になっていた気がします。
でも、今は考えが変わって「暇って最高!宝だ!」って感じながら生きてます。
恐怖から逃げるために予定を埋めようとするのもやめたの。
暇があるってことは時間・体力・気力に余裕が生まれるってことで、つまりは暇=可能性の宝庫だってことに気づけたから。
わたしが暇人になるまで
仕事をやめて半年間たっぷり休んで、在宅でマイペースに働く道を選んで…以来、気づけば2年半くらい『暇人』をやっております。
目指したつもりはなかったんだけど、思い返せば、大人になってからずっと思い続けてきたことはあって。
自分の人生なのに自分でコントロールできる時間が少なすぎる!もっと自分で自分の人生(=時間)を組み立てていきたい!ていうか、それができないとおかしくない?誰の人生なの?
…てな感じに。
これってさ、捉え方次第では「もっと暇な時間がほしい!」にも聞こえるよね?(強引?)
だから、無意識に日々『暇人になるルート』を選んで行動していたのかもしれません。
わたしの場合、やりたくないこと・楽しくないこと・惰性でやってることをやめていったら、どんどん暇が増えました。
- 通勤のある働き方をやめた
- 謎の空気読みが必要な人間関係から離れた
- 動画配信サービスを解約した
- 不安感から予定を埋めるのをやめた
こんな感じで、いろいろと見直しながら。
意外と盲点なのが『惰性でやっていること』です。
わたしにとっては、動画配信サービスで海外ドラマを観ることがそのひとつでした。
なんとな~くやってるから、なんとな~くやめずにいるけど、実は自分にとって大切じゃない(むしろエネルギー消耗に繋がってる)ことって、思っている以上にあるものですね。
暇人歴3年目の気づき
暇人になってから気づいたこと、暇であることのメリットをあげていきます。
これから紹介する気づきを通して、『暇=時間・体力・気力に余裕が生まれる=可能性の宝庫』という考えに至りました。
- 正解探しより自問自答
- ボーっとするのも立派な用事
- 失敗してもやり直せる
- 新しいことを始めたくなる
- 妄想力を育てられる
1.正解探しより自問自答
わからないことがあってもすぐに教えてもらえる便利ツールだらけの世の中ですが、結局のところ、正解は人の数だけある。
てことは、どれも(自分にとっては)正解じゃないかもよ?当てはまるとは限らないよね?って思うわけです。
じゃあ、なんで誰かに正解を教えてもらおうとするのか?というと、
- 考えている暇がないから
- 自分の考えに自信がないから
- 他者の答えを知って安心したいから
こういう理由で、これじゃますます他者の考えに依存することになるよね。
自分なりの答えを出すのって時間は必要だし、気分でコロコロ変わったりして不確定だし…とにかく手間で面倒で曖昧なんです。
けど、自分で考えることができないままだと、誰の人生を生きてるのかわからなくなるときが来ます。
わたしも最初は自分が何を思ってるのかがわからなかった。
でも、暇人になったら、うんざりするほど自問自答する時間を確保できちゃいまして。
まずは自分なりの答えを出す!って姿勢が定着してくると、きっとそこから『個性』とか『魅力』とか『自分軸』みたいなものがじわじわと育っていくんじゃないかな。
2.ボーっとするのも立派な用事
今日何しようかな?うーん…何もしないのもありよね!
こんな風に予定を決められる人は絶対に幸せな人だよね~って思うんです。
だから、たまに真似してたら気づいた。
ボーっとすると思わぬアイデアが生まれやすい。
「なんか気になるな」とか「こういうのおもしろそうだな」とか、脈略もなくふと興味が湧いたり、あとは忘れていたことをパッと思い出せたり。
家庭や会社の中では「ボーっとしてないで〇〇やってよ!」なんて注意されることのほうが多いよね。
だからボーっとするのはムダだとか不利益だとか、そういうイメージを持たれやすい気がするけど、脱力して何も考えない、周りの目とか反応のことも忘れて…っていう時間はものすごく大事。
単純に心地よくて癒されるし、意外と有益な時間になる。
3.失敗してもやり直せる
「失敗するのが怖い」って思っちゃう原因はいろいろあるよね。
- お金を失って取り返しがつかなくなるから
- もう一度チャレンジしよう!と再起する気力が残っていないから
- 時間をかけている余裕がないから
だから、失敗できない。ゆえに失敗に恐怖を覚える。みたいな感じで。
言い出せばキリがないんだけど、つまりは時間や体力、お金の残量次第であきらめモードに入ってしまうパターンはあるあるかなと。
わたし自身、以前はどれも足りていなかったから絶望していました。
でも、暇人には時間がたっぷりあって、そのうえ体力も余っている。
もしお金に余裕がなかったとしても、まずは時間と体力があればできる方法で試してみよう!って気持ちにさえなれれば、怖がる理由が吹き飛ぶの。
うまくいかなくても時間はたっぷりあるから何度でもやればいいさ!くらいの軽さが生まれる。
4.新しいことを始めたくなる
『暇疲れ』って言葉があるように、暇であることがしんどくなるときがある。
わたしも以前、社内ニートになったときはすっご~く疲れてメンタルもげっそりしちゃいました。
何事もずーーっと続くと飽きてきちゃうんですよね。
大好きな食べ物でも、365日連続で食べるのはちょっと…って気持ちになるのと同じです。
だから、これまでの自分にはない新しいエッセンスを取り入れたくなる。
ただ、新しいことを始めるのって本来は苦手意識がある人も多いはず。
勇気が出なかったり損得勘定が先行しすぎたりして、結局やる気になれずになかったことになっちゃう…とか。
けど、暇な日々に飽き飽きしている場合、「新しいこと始めたい!何か変化を起こしたい!」と切望しているから、勇気とか損得勘定とかどうでもよくなるんです。
暇の反動によるものなのかな?
体力も気力もチャージしてHP満タン状態にした分、どこかで使いたくなるのかも。
わたし自身はそんな感覚でうずうずして、何かやってみようスイッチが勝手に入っちゃうんですよね。
5.妄想力を育てられる
暇になると、ついネガティブな妄想にどっぷりハマっちゃって病む。
過去のわたしは結構やっちゃってました。
暇を怖いと思っていた原因のひとつが、この『ネガティブ妄想癖』だったのかも。
実際には起きていないけど、心配事や不安事を想像して暗い気分になって、翌日以降もその状態を引きずる
落ち着いて考えると「なんでわざわざ自分攻撃してるの?」ってツッコミを入れたくなるくらい不思議な行動だよね。
でね、「てことはその逆も有効?」と、ある日思いつきまして。
実際には起きていないけど、楽しいこと・起きたらいいな夢物語を想像して幸せ気分になって、翌日以降もその状態を引きずる
これが可能なのか実験してみたんです。
そしたら実験成功!(わたしが単純なのも影響してそうだけど)
おかげでいい気分でいられる時間が増えて、モノゴトのいい側面を探そうとするクセがついてきて、するとまたいい気分になれて…
てな感じで、前向きな妄想力が育つループに入れました。
あとね、脳って『想像の話』と『現実に起きている話』の判別が苦手らしいよ!
だから、妄想するならいい気分になれる内容にしないと…もったいない。
暇だといつでも妄想に集中できるから、どうせなら自分に好都合なストーリーを生み出したいよね!って気持ちから始めたんだけど、とってもおすすめ。
暇に流されず乗りこなそう
たくさんある予定をテトリスのようにうまく組み合わせながらピタッと調整できると、なんとなく誇らしくなる。
でも、本当にやりたいこと?必要なこと?
って、たまに整理してみるといいのかもしれない。
『暇が人をダメにさせる』とか聞いたことがある気がするけど、〇であり×でもあり…だなって思う。
暇に飲まれて精神的に参っちゃって、「早く夜になれ~!」なんて心の中で唱えるような日々を送っていたら、たしかに心配。(社内ニートになったとき、結構この状態に陥りました。)
イメージとしては、『暇という誘惑に流されず乗りこなす』みたいな感じかな。
時間があるって宝だと思う。
けれど、だからといってムリに「何かしなきゃ!」って動こうとせず、ただ味わうときがあってもいいよね、いずれにせよ主導権は自分自身にあるんだから。
と、暇人歴更新中のわたしは思うのでした。