今回は、得意・不得意・好き・嫌いの分類について考えました。
仕事や人間関係、生き方そのもの…いろいろ見つめ直したいときに役立ってくれます。
中でも「得意だ(できる)けど好きじゃないこと」の取り扱いだけは気をつけてほしい!というお話を中心にまとめました。
Contents
得意・不得意・好き・嫌いを考える
タイトルでは簡潔に『得意』『不得意』『好き』『嫌い』という表現を選びましたが、以降、個人的にしっくりくる表現に直させてもらいます。
- 得意=できること
- 不得意=できないこと
- 好き=好きなこと
- 嫌い=嫌いなこと~別に好きではないことの範囲内
細かいんだけど、腑に落ちる解釈に変換しました。
というのも『得意なこと』って言われるとさ、ハードルあがりません?
自慢できるレベルじゃないと得意の枠には入れられない気がしちゃう。わたしは。
でも、『できること』ならシンプルで考えやすい。
たとえばタイピングとかね。
遅くても間違いが多くても打てるなら『できる』に入れてOK。くらいゆるい基準になるので。
あと、『嫌いなこと』もね、強く嫌悪してはいないけど気分が下がるし好きではないかな…くらいの温度感のものってありますよね。
嫌いではないけど好みではないお店とか、それを『嫌い』と言い切るのは違う。(細かい)
そんなわけで、『できること』『できないこと』『好きなこと』『嫌い・好きではないこと』と変換して考えるとします。
組み合わせごとに分類してみると、自分の毎日がどんなもので構成されているかが見えてきます。
- できる×好きなこと
- できない×好きなこと
- できる×嫌い・好きではないこと
- できない×嫌い・好きではないこと
仕事、家事、人間関係…いろいろなシーンに当てはめてみるとおもしろいですよ!
1.できる×好きなこと
やっていて楽しいなと思えたり、やりがいを感じられたり、いい気分になれたりすることです。
趣味でもいいし、お金を稼ぐ手段として役立てることもできる。
時間や体力、予算の余裕があればここに注ぎ込みます!的なこととも言えますね、かなり好きな場合。
ここを活かして生きていけば自然体でいられて、理想的な日々に近づくんじゃないでしょうか。
- 疲れていても興味が湧くこと
- 思いや知識を語れること
- 褒められて誇らしく思えること
2.できない×好きなこと
今はまだできない、始めたばかりで不慣れ、知識が浅い、好きだけど多分下手。
でも、①と同じように楽しさややりがいを感じられること。
あんまりよくわからないけどおもしろそう!とかもここかな、伸びしろ枠。
- 新しい趣味・仕事
- 場の心地よさを感じられること
まだ思うようにできていない段階でありながら好きになれるってすごいことです。
3.できる×嫌い・好きではないこと
ここが要注意ゾーンです。
できるにはできるけどやっていても楽しくないし、本当はやりたくないこと。
周りには褒められたりするけど、正直あまり嬉しくないなと思うこと。
仕事では長所・強みとして評価されるけど、自分的には喜ばしくない。
ちぐはぐでややこしいんだけど結構あるんですよね、こういうの。
(好きじゃないけど)できてしまうから、それならやろう!この能力を活かそう!伸びしろだ!と思っちゃうんです。
たとえば、「場の空気を盛り上げる」も当てはまります。
誰にでも話しかけるのは平気だけど、盛り上げ役は嫌なんだよな~とか。
料理できるけど(なんなら褒められるけど)実は嫌いも。
ミスなくできるけど楽しさややりがいを感じない仕事も。
「贅沢かもしれないけどこの能力持っててもありがたくないんだよな…」的なやつです。
わたし自身、これまでの人生でだいぶこの罠にはまってきた自覚があります。
4.できない×嫌い・好きではないこと
とってもシンプルに、できる限り関わらずに生きていきたいこと。
学生時代や新社会人の頃にしんどかったこと。
わざわざ④に自分から近づいていく機会は少ないはずですが、「日常に関わる基礎的なこと」が当てはまっている場合は対策が必要です。
- 家事全般
- 朝起きること
- 時間厳守
- 毎日連絡をとること など
自分にとって「できないしやりたくないけどやらなきゃいけないこと」は何なのか?を把握するところからです。
把握できたら頼れる人やツール、機関を探してみましょう。
できるできないの壁、好き嫌いの壁
- いずれできるようになる
- 嫌いを好きになる努力はしんどい
いずれできるようになる
得意・不得意・好き・嫌いについて、人それぞれいろんな解釈があると思います。
個人的には、得意・不得意(できる・できない)の壁はそのうち越えられると考えていて。
というのも、できないことでも好きだったらチャレンジしちゃうじゃないですか。
中には、1回で「もうダメだ…向いてないんだ」ってあきらめちゃう人もいるかもしれないけど、それはつまり、それほど魅了されてはいなかったってこと。
好きであれば関わり続けちゃうから、いずれできるようになっちゃう。
お金が必要になる現代では、役立つか?効率的か?得するか?など結果に重きを置かれがちです。
ゆえに、①③を優先してしまうんだけど、仕事のため・お金のためだけに生きているわけじゃないんだから『好き』を大切に。
「お金に繋がるか?」ばかりを優先して取捨選択する人生はそのうちしんどくなっちゃう。
②できない×好きを大切に育てていけば、①できる×好きに成長します。
嫌いを好きになる努力はしんどい
できる・できないの壁は越えられるけど、好き・嫌いの壁はなかなかに強固。
やっぱり感情をごまかすことはできませんからね。
もしごまかせたとしても、その分の反動は必ず来ます。わたしがそうでした。
だから、③できるけど好きじゃないことの取り扱いには要注意です。
③の時間が長くなると自分の本音に鈍感になっていきます。
「報酬なしでも③をやりますか?」と自問自答してみてください。
もし、「No」なら少しずつ①②の割合を増やして、自分の本来の感覚を取り戻していきましょう。
心をだます努力よりも、心のままにいるための工夫です。
『好き』に素直になれる毎日を
誰かに「あなたには〇〇向いてるんじゃない?」とか言われて、全然やりたくないことをおすすめされた経験ってありません?
自分自身は『嫌い(好きではない)』と思ってることが、他人から見たら『得意』=『伸びしろ』に見えることもあるんですよね。
こういうとき自己分析しておくと気楽です。
自分自身で考えて自分の感覚で取捨選択できるから。
自分のことがわからないままだと、「よく言われるし…もしかして合ってるのかも?」と気になり始めてふらふらしちゃう。
なんでも試す精神はいいけど、ただ繰り返してるだけなら疲れちゃうよね。
他人からいい感じに見えることと、自分自身の好き嫌いはイコールじゃない。
(ありがたいけど)他人の意見にいちいち振り回されて疲弊しないためにも、自分で自分のことを知っておくのは大切。
自分の『好き』『嫌い』をなんとなく知ってあげることが自分への優しさに繋がるはずです。