- 苦手を克服したい
- できない自分を変えたい
- 苦手なことはあきらめるべき?
今回は、こんな悩みについて考えてみました。
「苦手なことから逃げちゃダメ!」ってたまに耳にするけど…どうして?
30代になってから『苦手徹底回避』を意識してみてわかったんです。
自分の個性に気づきやすいし毎日の時間に余白が生まれるし、誰かの役にも立てます。
苦手克服しなくていい派の考えをまとめてみました。
Contents
その苦手、本当に克服しなきゃダメですか?
本っ当に克服しないといけないですか?
自分の目指す人生の延長線上に絶対に向き合わないといけない『苦手』が本当にあるのか、確認してみてください。
徹底的に自問自答するんです。
- 「克服すべき理由は?」
- 「~~だから」
- 「どうして~~なら克服すべきなの?」
- 「〇〇だから」
納得できるまでエンドレスインタビューです。
掘り下げていくうちに、必ず向き合わなければいけない問題ではないってことがわかります。
その苦手を抱えたまま周りから認められる方法やチャンスをつかむ方法、本当に…絶対にありませんか?
みんなが当たり前にできていることだとしても気にしなくていいんです。
『苦手があるなら克服すべし』って思い込んでいるだけかもしれません。
冷静に考えて、苦手克服なんてそう簡単にできるもんじゃない!って思うんです。
克服必須パターン
- どうしてもあなたがやらないといけないのに、苦手なこと
- 絶対に克服しないと生きていけないのに、苦手なこと
- 代替案がまったく存在しないのに、苦手なこと
かなりレアだと思うけど、こういう場合はどうしたって向き合わないといけないかも。
でも、それ以外なら徹底的に苦手回避することで時間に余裕ができるし、ムダに自己否定せずに済みます。
それに、どうしても克服したいなら好きや得意を追求したあとでもよくないですかね?
「あらゆる困難を乗り越えて…」みたいな苦労話、なくても生きていけます!
▼自己否定しがちな人は、そのままの自分を認めるところから。
苦手なことを克服しなくていい理由
- 好きを伸ばす努力のほうがラク
- 平均的な無個性さんが誕生するだけ
- 得意な人・モノに頼れば解決する
- 自分にも他人にも寛大なわたしになれる
- 理想の生き方を目指しやすくなる
好きを伸ばす努力のほうがラク
苦手を克服するための努力と、好きを伸ばすための努力。
同じ努力でも好きなことのための努力って全然苦になりませんよね、なんなら努力とも思ってなかったり…。
時間とお金と体力と精神力…たくさん使うんだから、好きなことを優先するのが断然おすすめ。
ムリなものはムリなんだから最低限の距離感を保てばいいんです。
そもそもこれまで生き延びてこれたってことは、その苦手と向き合わなくてもとりあえず生存はできるってこと。
だったら適正な距離感を見つけて細々と付き合うか、思いっきり離れるかの二択。
自ら近づいていかなくても大丈夫です。
平均的な無個性さんが誕生するだけ
苦手を減らすと『全体的にとりあえず平均点は取れる人』が完成します。
そういう人がダメってわけじゃないし、むしろグループに1人いてくれると安心するような存在。
だけど、なんでもそこそこできる人ゆえのデメリットもあって、どんなシーンでも可もなく不可もなく無個性な人になっちゃうんです。
会社員で無難に…変に目立たずに生きていきたい人ならありかもしれない。
とはいえ常識や価値観は変化し続けています。
これからの時代、『会社員=無難な選択・安全圏』ではありませんよね。
だから、わざわざ努力して無個性になろうとするのは総じてプラスじゃないんです。
終身雇用絶対説だった頃の日本なら平均的無個性が正義だったかもしれませんね。
得意な人・モノに頼れば解決する
あなたの苦手を得意としている人・モノ・サービスはたっくさんあります。
どんどん助けてもらいましょう!
なんでもできる人って能力が高い。
でも、自分にとって不都合のない環境を整えてうまく扱う人っていうのも強めな能力だと思いませんか?
あなたが苦手なことを得意な人に任せることで、その人の活躍の場を作ることもできます。
モノやサービスに頼ると、開発者や運営者を応援することにも繋がります。
得意な人に助けてもらっているうちに克服のコツを学べることもあるかもしれないし…!
得意としている人・モノ・サービスに頼るのが、結果的にみんな幸せになりますよね。
▼『ダメ』を味方につける方法、あります!
自分にも他人にも寛大なわたしになれる
そもそも日本の「できる」「合格」のラインって厳しい。と思いませんか?
日本の信頼性や誠実性を支えているのはこの厳しさのおかげとも言えるので、魅力的な部分でもあるんですが…ね。
そのせいか、実際に厳しい価値観の中で生きるわたしたちは、『苦手は克服すべきもの』ととらえてしまいがち。
「なんでできないの?できて当然でしょ!」的空気感がなんとなく漂ってますよね。
その空気に飲まれて、自分にも他人にも苦手克服を過剰に要求してしまうんです。
でも、自分自身が苦手は苦手のままでいいと受け入れると、他人に対してもそのスタンスで向き合えます。
また他人に対してイラっとしちゃった!
イライラしたくないのに…そういう自分にもイラつく。
こういうモヤモヤっとする感情ってありませんか?
誰にでも苦手はあると思えたら、「まぁそんなこともあるさ」と自分にも他人にも寛大になれます。
▼完璧主義は自分も他人もしんどくなる。
理想の生き方を目指しやすくなる
できないことはできない。
あきらめて受け入れることで、最初から『苦手なことをせずに生きる方法』を考えるクセがつきます。
苦手は克服するものだと思っていると、生き方の選択肢が広がりすぎてしまうんです。
わざわざ自分が苦しむ可能性が高いことまで未来の選択肢として残しておくことになる。
これって、かなりストイックな考え方じゃありませんか?
たとえばわたしの場合、組織で働くことに苦手意識があって。
でも「努力すれば克服できるかも」と、どこかに期待を残して組織で働いていました。
結果、心身の不調が爆発して働けなくなりまして。
今はムリに苦手と向き合うのをやめて、在宅ワーカーとして以前よりずっと快適に働けています。
苦手なことをあきらめて、回避最優先で考えて行動した結果です。
苦手を避けてしまうと一気に選択肢が狭くなっちゃう…と思っていましたが、絞り込むことでより快適な生き方を見つけられました。
【例外】苦手だけど好きなことなら情熱を注ぐべし!
好きって気持ちは最強です!
「苦手は徹底的に迂回していい。」と述べてきたけど、これだけは例外で超重要。
苦手だけど好きなことなら、情熱を注ぎ続けてください。
損得勘定なしで夢中になれることなら、うまくできない時間すら楽しいはず。
たとえば、「コスパがタイパが…」と日頃から効率性を重視しているAさん。
なのにゲームをするときだけは、何回失敗しても全部忘れて朝まで夢中になっちゃう。
ゲームに興味のない人からしたら、「いやいや…いつものコスパ・タイパはどこ行った?」って感じですよね。
Aさんは特別上手ってわけじゃないけどゲームが大好き。
つまり、『好き』は『苦手』を簡単に飛び越えて、あらゆる理屈すら吹き飛ばしちゃいます。
非効率だし疲れそうだし、周りから見たら矛盾だらけ。
でも、本人は好きだから損得とか効率性とか気にならないんです。
そういうものを持っているって幸せなこと。
だから、どんなに苦手でも、楽しい気持ちのほうが勝ることなら情熱を注いで大切にし続けましょう。
苦手を克服しないほうが『自分らしさ』が育つ
少なくとも『苦手』『嫌い』『向いてない』に対しては距離を取っていいと思うんです。
苦手を克服しないってことは、何も頑張らない・チャレンジしない・積極性がないってことじゃありません。
「苦手を克服したい」って考える時点で、あなたはきっと真面目な人。
だから何かを頑張りたいと思っているはず。
それなら『好き』『得意』『向いてる』に焦点をあててみましょ!
特に『好き』は超強いので手放さないでくださいね。
苦手回避・好き追求を意識すれば、どんどん自分らしさが尖ってきます。
まんべんなく努力するのは体力面でも時間面でも限界があるし、結果、平均的な人になるだけ。
何に時間と体力を注ぐか考え直してみましょう。