誠実に生きる。まじめに生きる。
なんだか響きはいいけど、"誠実さ"も"まじめさ"も、どこに発揮するかで意味が変わってきます。
発揮しどころを間違えたら、自分じゃない誰かのための人生を生きることになるかも。
今回は、自分自身に対して誠実に生きること・働くことについて考えをまとめました。
自分自身に誠実に生きよう
会社や他人に誠実である前に、自分自身に誠実でありたい。
自分のことはそっちのけで、会社や他人に誠実であろうとしていませんか?
たとえば、会社でのひとコマ。
- 自分の声:空気は読まずに定時で帰ろう!
- 会社の声:みんな残って働いてるんだから協力しようよ
自分の声を受け入れて帰ればいいのに、「やっぱ空気的に残ったほうがいいかな…」と、会社の声に応えようとしたり。
こういうことありませんか?
この社会を生き抜こうとすると、本能的に『会社や他人からの信頼』を獲得したくなる。
安心するんだよね。
けど、『自分自身からの信頼』というそもそもすぎる大事な存在を忘れちゃいけません。
いつも自分の声をないがしろにしていると、自分との信頼関係が崩壊しちゃうから。
そのまま突き進むと、仕事どころか人生全体の歯車が狂い始めてしまう。
会社は人生の一部だけど、自分自身は人生そのものだからね。
自分に好かれていますか?
自分との信頼関係を築くためにおさえておきたいポイントはこの2つ。
- 自分との約束を守る
- ささやかな願望を叶える
1.自分との約束を守る
会社は『契約書』があるからわかりやすい。
会社側が提示する条件がそこに書いてあって、それが会社との約束になるわけです。
けど、自分との約束には正式書面も手続きもサインもないよね。
究極、証拠がないから手のひら返しでなかったことにもできちゃいます。
だから、簡単にやぶっちゃうんです。
たとえば、「趣味の時間を充実させる」と決めたとします。
でも、仕事が忙しすぎて毎日残業、休日も出社、たまに休めても疲れ切って趣味への体力は残っていません。
この状態、自分との約束を全力でやぶっていますよね。
仕事を頑張っているので、会社や他人からの信頼は得られている。
周りからは評価されるから正しいことをしている感覚になるんだけど、『自分との約束』という視点から考えてみるとどうでしょうか?
自分に対しては不誠実です。
『会社や他人との約束』を守りたいなら、『自分との約束』を守って自分自身と手をつなぐことが前提です。
2.ささやかな願望を叶える
『自分との約束』よりも自覚しにくく、ないがしろにしやすいのが『ささやかな願望』です。
心の中には、願望がた~くさん眠っています。
- 〇〇をやってみたい
- もう■■はしたくない
- こんな人でありたい
毎日のように感じていることなら、もう"ささやか"の領域は超えた強い願望なので、それこそ超重要。
願望を聞き取って、叶えるために行動しましょう。
わたしが仕事について何年もずっと思い続けていた願望は、こんな感じ。
- 在宅で働きたい
- 『通勤』という儀式をやめたい
- 毎日メイクしたくない
- 仕事のために早起きしたくない
この願望たちを「そんなこと思っちゃダメ!」って否定していた頃、毎日がしんどかった。
けど、数年前、自分に素直にならなきゃやってられなくなりまして。
「そうだよね、思ったっていいじゃん!」と全部受け入れて、実現させたの。
そしたら、自分自身への信頼度がグンと高まりました。
"自分の願いを否定・却下ばかりする自分"から"自分の願いを叶えてあげられた自分"に変化したからです。
価値観に合う環境作りを始めよう
自分に対して誠実になった結果、会社や他人とうまくいかなくなったとします。
それは、自分の選んだ会社や人間関係がそもそも合っていなかったということ。
価値観が合えば、ちぐはぐも起きにくくなります。
なので、これから構築すべき『自分の価値観に合う環境』を探りましょう。
おすすめなのは、とにかく書き出すことです。
あらゆるテーマから多面的に「自分の気持ちを偽らずに働ける環境って?」を探ってみてください。
頭の中で考えても、ぐるぐる巡って???のまま終わっちゃう。(昔のわたし、いつもこれでした)
可視化するだけで、「何をしたらいいのか」がわかりやすくなります。
ほかの書き出しテーマも気になったら#ノート活用術からチェックしてみてくださいね。
自分をないがしろにせず働こう
『自分に対する不誠実問題』って、まじめな人ほど要注意だと思うんです。
すべてに対して誠実であろうとしてしまうから。
自分自身に誠実でいて、そのうえで他人や会社に対しても誠実ならいいんだけどね。
もし、自分は後回しになっているなら(まじめな人はやりがち)、長い目で見たときに、自分をないがしろにしてきたツケが回ってきます。
世の中的に正しいかどうか?ばかりに視点を向けずに、定期的に問いかけてみてください。
「わたし的に、最近のわたしはわたし自身に誠実?(ややこしい)」って。
自分との約束を守って、願望を叶えるために行動してあげる。
自分に誠実になった結果、周りと合わなくなったら本格的に方向転換。
しがみついたり引き留めたりせず、これからの環境作りにパワーを注ぐことです。